睡眠障害(SD)や合併症はED発症リスクを増加させる ~浜松町第一クリニック大宮院院長ブログ

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睡眠障害(SD)や合併症はED発症リスクを増加させる2015.8.7

こんにちは。大宮院の仲川です。

今年の夏も暑いですね。熱中症に注意してお過ごしください。

Increased risk of erectile dysfunction among patients with sleep disorders: a nationwide population-based cohort study

台湾の論文です。

睡眠障害(SD)は台湾における成人の約25%が罹患している疾患であり、QOLの低下や心脳血管イベント発症リスクを増加させることが認められています。

また、EDは心血管疾患の予測因子であることが示唆されています。

この論文では、台湾の国民健康保険調査記録に基づく診療支払データベースを用いて行われました。

SD群と無SD群とで比較コホート研究を行い、Cox比例ハザード回帰分析にて評価を行っています。

ED発症リスクは無SD群と比べ、SD群で2.11倍。

両群とも合併症を有する患者は合併症の無い患者と比べてED罹患率が高く、ED発症リスクは無合併患者と比べて合併症を有する患者で1.66倍。

SDと合併症の相関について解析したところ、無SDかつその他の合併症の無い患者と比べてED発症リスクは無SDかつ合併症有りで1.79倍、有SDかつ合併症有りは3.34倍。

加えて、SD患者では合併症の数の増加に伴いED発症率が増加。

といった結果になり、SD患者ではED発症リスクが増加していることが認められた。

SDがED発症リスクを増加させる機序は明らかになっていませんが、最近の研究ではSDは炎症メディエーターの放出を促し、炎症を引き起こすことが認められています。

炎症は血管内皮のアテローム性プラークの蓄積を引き起こし、それが動脈硬化に至ると動脈壁の弾力性が低下し、陰茎海綿体の血液量が減少することでEDが発症すると考えられます。

また、睡眠はテストステロンの血清濃度を調整する下垂体・生殖腺系の活動をコントロールする極めて重要な役割を担っている可能性があります。

ストレスによるED、というフレーズは良く耳にします。

それをもう少し細かく言うと、ストレスによる加齢変化によってEDが引き起こされると言えるのではないでしょうか。

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