依存症について~浜松町第一クリニック大宮院院長が解説

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依存症について 2012.12.19

こんにちは
浜松町第一クリニック大宮院院長の仲川です。


今日は時々、患者様から問われる質問の話について。


まずは、『バイアグラって1回飲むと止められなくなったり、依存症になったりするんでしょう?』といったお話をされる方がいらっしゃいます。


『依存症になるのですか?』

ではなく、

『依存症になるんでしょう?』


という聞き方を多くの人がなさる部分にも、この薬剤に対する偏見が根強い事が伺われます…

一言で表現するなら

『依存症にはなりません』

結果論で言えばこれで終わりなのですが、もう少し細かく説明いたします。

まず、国際疾病分類ICD-10において、『依存症』がどういった位置付けになっているか、です。

さらりと書きましたが、ICD-10とは、世界保健機関WHOが1990年に作成した病気の分類表とでも思って頂ければ結構です。

また、『依存症候群』として分類されています。

簡単に内容を紹介すると、ある物質あるいはある種の物質使用が、その人にとって以前にはより大きな価値を持っていた他の行動よりはるかに優先するようになる一群の生理的、行動的、認知的現象。

依存症候群の中心となる記述的特徴は、精神作用物質(医学的に処方されたものであってもなくても)、アルコールあるいはタバコを使用したいという欲望(しばしば強く、時に抵抗できない)である。

ある期間物質を禁断したあと再利用すると、非依存者よりも早くこの症候群の他の特徴が再出現するという証拠がある。

と、なっております。

改めて文章にすると長ったらしく難しいので、いくつか掻い摘んでみます。

そもそも、依存症候群は、『精神作用物質』に関する状態であるということです。

例を上げるとすれば、アルコールやタバコ、アヘンやシンナー、などなど...

合法的なものも違法なものも数多く存在しています。

それに対して、バイアグラ・レビトラ・シアリスの3種類は(プロペシアも含めたら4種類)、『精神作動物質』ですらありません。

人間の精神・脳に直接作用する薬ではないのです。

以上から、依存症候群になり得ないと考えて良いかと思います。

ICD-10における依存症候群として考えればこう説明できますが、少し言葉遊びになってしまっている部分もありますし、もう少し書いてみますと、『依存症候群』ではなくて『依存』として考えるとどうなるか、です。

ED治療薬の作用はあくまで

『勃起の補助』という部分になります。より具体的には血管拡張作用になります。

そして、作用はあくまで、それぞれのED薬の作用時間内のみでの効果となります。


『バイアグラを1回飲むと、今後、飲まないと勃たなくなっちゃうんでしょう』


という誤解をされている方が多くいらっしゃいますが、

『基本的には内服時のみ、作用する薬になりますので、内服していない時は今まで通りになります』

とご説明しております。

俗に言う

『もともとの勃起力』、『自然な状態での勃起の硬さ』、 について、ED治療薬の内服歴の影響は小さい

と考えていただいた方がいいかと思います。

それ以上に密接に関わっているのが、その日の体調、食生活、飲酒喫煙、運動習慣、睡眠状態、といった、日々の生活習慣の方が『もともとの勃起力』に大きく関わってきます。

内服に際し、併用出来ない薬がある部分以外については、比較的自由に使用することが出来ますので、過度に不安に感じることなく、必要な際にはご利用いただくのが最も良いと思います。

便利なものはそうやって使えばいいかと思います。

関連リンク
ファイザー製薬提供 ED治療薬情報サイト

VIATRIS製薬提供 ED治療薬情報サイト

日本新薬株式会社提供 ED治療薬情報サイト

日本新薬株式会社提供 ED治療薬情報サイト

万有製薬(現:MSD)提供 プロペシア情報サイト

ORGANON提供 プロペシア情報サイト